人を喰らう山:ボリビアのセロリコ鉱山

世界遺産にも登録されたボリビア、ポトシ近郊のセロリコ(Cerro Rico)鉱山。この鉱山では今もさまざまな危険にさらされながら、15000人の鉱夫が働いています。 要約記事:’Bolivia’s Cerro Rico mines killed my husband. Now they want my son’ the guardian 1987年、世界遺産に登録されたボリビアのポトシとその近郊にあるCerro Rico鉱山。鉱山は16世紀から20億オンスもの銀を産出している。 (画像:Cerro Rico鉱山とポトシの街並み ©Aizar Raldes/AFP/Getty 引用元同記事) しかし先週ユネスコはCerro Rico鉱山とポトシを、今も鉱山で不適切な操業が続いていることを理由に、危機遺産に加えた。500年間の継続的な操業を経て、鉱山は現在崩壊の危機にある。銀産出の結果生まれた隙間をセメントで埋めるなどの努力が行われているが、鉱山の頂上は毎年数センチ下がり続けている。 鉱山は現在でもポトシの経済で重要な位置を占める。崩壊のリスクのため政府は鉱山の採掘をやめさせたいが、採掘者は生活の保証金を求めいているため実現していない。 鉱山事業は鉱山事業協同組合によって運営され、約15000の採掘者が働いている。そのほとんどが健康保険や年金などの社会保障は受け取っていない。また日常的に安全基準を無視した操業が行われている。現地の労働者の一人は「協同組合としての運営理念は実行されていない。利益を得るのは上層部ばかりで、現場の労働者は奴隷のような扱いだ」と述べている。 この鉱山事業協同組合は、鉱山事業における雇用の88%、ボリビアの鉱石輸出総額の48%を生み出している。また本来ならば37.5%かかる法人税を支払っていない。 ある歴史家は16世紀から今までに、この鉱山で800万人が死亡していると推測している。スペイン人はアフリカから連れて来られた、あるいは現地人の奴隷を採掘に駆り立てて来た。それ以来この山は「人を喰らう山」と言われている。 鉱山では11歳の子供を含む採掘者が、鉱山の崩壊や感電、有毒ガスなどのリスクを背負って採掘を行っている。採掘者の未亡人を助けている現地のNGOは、鉱山では毎月4人の採掘者がなくなっていると推定している。正確な統計は見つけるのが難しいが、警察の登録では2010年には22人の死者が出ている。NGOによれば死亡事故の多くは報告されておらず、残された未亡人には保証金は全く支払われないという。 事故よりももっと深刻なのは、二酸化ケイ素の吸い過ぎによる肺の病気だ。現地で暮らす女性、Vilma Menachoの夫は鉱夫として働いていたが34歳でこの病気にかかり亡くなった。二人の息子と病気治療のために使った借金が残った。現在は、昼は採掘者に食事を給仕し、夜は鉱山の警備員として働いている。 今では17歳の息子が鉱山に働きに出てるようになった。鉱山の他に仕事先がないためだ。「人々は鉱山で働くしかなく、自分にできることは何もない」とVilma Menachoは無力感と怒りを感じている。 (以上記事要約) こうした鉱夫のかたにお弁当を持っていくという観光ツアーがあるようです。日本語のレポート記事がありました。 劣悪環境で働くポトシ鉱山の坑夫に会って「働く」ということをもう一度考えた GIGAZINE The guardianでは鉱山で働く児童へのインタビューをしたビデオ記事も公開しています。 Bolivia’s child miners: ‘There is no god in the mine, it is a demon. Our breath is what keeps it from collapsing’

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