タンザニアの金鉱山で働く児童たち

タンザニアの小規模な金鉱山では、子供たちが健康と生命に対するリスクを負いながら働いています。ヒューマン・ライツ・ウォッチのレポート(Toxic Toil: Child Labor and Mercury Exposure in Tanzania’s Small-Scale Gold Mines)には、アフリカで4番目の金産出量を誇るタンザニアの小規模鉱山で、何千人もの子供たちがどのように働いているかが描かれています。

(水銀により金を抽出する15歳の少年:タンザニア/©2013 Justin Purefoy for Human Rights Watch)

要約・画像元記事 Tanzania: Hazardous Life of Child Gold Miners|Human Rights Watch 彼らは不安定な坑道を地下深く潜り、24時間に及ぶ労働時間の中で重い金鉱石を運んでいます。怪我や崩落事故の危険にさらされるだけでなく、(鉱山抽出に使用する)水銀に長期間さらされ、重い荷物の運搬を行い、ホコリを吸い込むことで健康被害の危険にもさらされています。 「金鉱山にはよりよい生活を求めて子供たちが集まってきます。しかし現実には危険と絶望のなかに閉じ込められることになります」とヒューマン・ライツ・ウォッチのJanine Mornaは述べています。多くの子供たちは孤児や、その他の基本的な生活支援を受けられなかった者たちです。女子は売春の強制や、結果としての性病感染などの被害も見受けられます。 子供たちはまた、水銀による被害のリスクにもさらされています。水銀は神経中枢に影響し、生涯に渡る障害をもたらします。特に成長途上の子供たちはその影響を受けやすいです。鉱山労働者は砕かれた鉱石と水銀を混ぜた混合液を燃やし、金を抽出します。その際に有毒の煙にさらされるのです。この抽出過程は自宅で行われることもあり、しばしばその側に鉱山で働いていない幼い子供たちがいることもあります。 労働者たちはこういった健康リスクに気づいていません。医療関係者のトレーニングと設備は不足しており、水銀中毒の診断と処置のスキルがありません。 タンザニアは水銀による被害を防ぐための国際条約、水俣条約の制定に協力してきました。これらは人々と鉱山事業を守るために、子供たちにモニタリングや検査を行い、児童労働をやめさせていく必要があります。 金の取引事業者には違法な児童労働に寄与しないことを確認する責任があります。しかしヒューマン・ライツ・ウォッチのインタビューでは、ほとんどのタンザニアの事業者は、こういった確認の措置をとっていませんでした。 タンザニアの小規模鉱山からとれた金の主な輸出先はアラブ首長国連邦です。またスイス、南アフリカ、イギリスにもこれらの金は輸出されています。 (以上記事要約)

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